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必見!YouTube動画編集、BGM(音楽)の効果的なテクニック

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こんにちは。コトノバです。 

 

YouTubeの動画編集をする人は、「もっと視聴者を惹きつけて、最後まで動画を観てもらえるためにどうすればいいのか?」と試行錯誤を繰り返しておられると思います。

 

同じ内容の動画でも、編集次第で視聴者の心を捉えて最後までしっかり観てもらえるか?は変わってきます。

 

その中でも、特にYouTubeにおける音声編集は重要。

知っているだけで離脱率を下げることも可能です。

 

そこで今回は、YouTube動画におけるBGM(音楽)の効果的な使い方・テクニックについてご紹介します。

 

 

 

音響効果の役割は、視聴者の心理コントロール

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まずは少しだけ自己紹介。

 

私は映像業界で約12年エンジニアをしていました。

専門はサウンドエンジニアで、テレビCMや企業PR動画、テレビ番組などにBGMや効果音を付ける音響効果、音のバランスを調整するミキサーという仕事です。

 

音響効果の役割は、動画を観ている人の心理コントロールです。

 

動画の重要な部分を引き立て、観ている人を飽きさせず、最後まで集中してもらい、その動画で伝えたいメッセージをしっかり届ける。

 

音は目に見えないからこそ、無意識のうちに人の心に影響を与えます

動画におけるBGMはその効果を発揮する大切な要素の1つです。

 

YouTube動画で音声は何より重要!

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ここでまず、YouTube動画における音声の重要性に少し触れておきます。

 

多くのYouTube動画でもっとも大切なメッセージの80%以上は音声であることをまずはしっかり理解しておいてください。

 

少し考えてみてください。

YouTube動画を音声を消して観たらほとんど意味がわからないと思いますが、スマホの画面を見ずにイヤホンで音だけ聞く人は結構いると思います。

 

つまり、YouTube動画の編集で一番大切なのは音声。ここをないがしろにすると離脱されてしまいます。

 

逆に言えば、音声さえ注力すればメッセージがしっかり伝わることが多いので、YouTubeでファンを増やすには音声編集が重要なカギを握ることを念頭においておいていただければと思います。

 

動画におけるBGM(音楽)の役割

ではさっそくBGM(音楽)の役割は、大きく分けると下記の3つです。

  1. コンテンツの世界観やシーンの変化を表現する
  2. BGM(音楽)を止める効果(とても重要!)
  3. ノイズなどのアラを隠す

 

1.コンテンツの世界観を表現する

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これは一番イメージしやすいと思います。

 

動画を再生しパッと音楽が聴こえるだけで、「元気がもらえそう」「癒してくれそう」「深刻な話」などなど、言葉を聞かなくても動画の内容がすくにイメージできます。

 

また、オープニングで毎回同じ曲を付けることで「この曲を聴くと◯◯さんの動画だ!」と印象付けることもできます。

まだ名前をは覚えていなくても、曲を聴くと「前にも観たことある!」と安心感を与え、次も観てもらえるキッカケにもなるでしょう。

 

また動画中に、内容が切り替わるタイミングで違うBGMに変えることで、視聴者は感覚的にシーンが変わったことを感じとり集中力を保つことができます。

 

また動画のエンディングでゆっくりフェードインしてお決まりのBGMで締めるのも効果的です。

「もうすぐ終わりだ」と感じさせることで、大切なまとめのコメントに集中してもらい、見終わった満足感が高まります

 

むやみにBGMを付けるのは逆効果

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ただ、動画にBGMを付け始めると、なんとなく動画の間ずっとBGMを付け続けるのは逆効果になる場合も結構あります。

 

特にYouTuberがトークで何かを説明するような動画は要注意です。

 

というのも基本的に、トークをしっかり聞かせたい場合、BGMはかけない方が効果的なケースが多いです。

 

人が言葉を話す時には、声の強弱やちょっとした間(ま)が、聞く人の興味を誘います。

ただ、そのバックでBGMがかかっていると、細かい話術のニュアンスは伝わりにくくなり、視聴者の集中力を削いでしまいます。

 

しっかり聞かせたいコメントはBGMを付けないのが基本です。

なんとなくむやみにBGMを付けるのは逆効果ですのでご注意ください。

 

 

テレビ番組とYouTube動画の根本的な違い

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でもテレビ番組を観てると、ずっとBGMが流れてるのでは?」と思うかもしれません。

 

ただ、テレビ番組とYouTubeでは根本的に大きな違いがあります。

 

それは、「動画をどこから観始めるか?」の違いです。

 

YouTubeは基本的に動画の頭から再生されます。

 

それに対しテレビ番組は、視聴者が常にリモコンを持ち、チャンネルをどんどん切り替えていきます。

CMで切り替えたり、ちょっと飽きたら切り替えたり。

 

つまりテレビ番組は、視聴者が切り替えた瞬間が番組の見始めになります。

 

テレビ番組は、番組のどの部分から見始めても、常にその番組の世界観を瞬時に伝える必要があるため、番組の間中にどんどん音楽を切り替えて流し続けるのです。

 

トーク番組やドキュメント番組など、出演者やタレントの会話だけで視聴者を惹きつけられる番組はあまりBGMが入っていないのに対して、バラエティや情報番組など、暇つぶしに観るような番組ほど、BGMが多いのはその理由です。

 

つまり、動画の頭から再生され、YouTuberのトーク、メッセージが肝になるYouTube動画は、むやみにBGMを付けるのは逆効果ですのでご注意下さい。

 

2.BGM(音楽)を止める効果(とても重要!)

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ここまで読むと「じゃあ、最初からBGMなんて付けない方がいいの?」と思われるかもしれませんね。

 

先ほどお伝えしたようにコンテンツの世界観を伝える他にも、BGMを付ける効果があります。

 

それはBGMを付けた後に止めることで集中力を上げる効果です。

 

人は、ずっと同じ状況が続くとどうしても退屈になります。

 

それはずっとBGMがかかっている場合もそうですが、延々と同じ調子でトークだけが続く場合も同様です。

 

とても話術の長けた人は、会話だけでそのメリハリを調整しますが、そうでないYouTuberもおられると思います。

 

例えば動画のオープニングでの挨拶と簡単な趣旨の説明や、シーンが切り替わる時の導入部分などでBGMを付けて、トークの本題に入るとBGMをスッとフェードアウトさせることでメリハリが効き、本題のトークに集中させるという手法も音声ならではの効果的な使い方です。

 

よくバラエティ番組などでお笑い芸人がワイワイと会話し、オチの部分でピタッとBGMをカットするのも、そのオチを効果的にする演出の1つです。

 

今まで何気なく流れていたBGMが止まることで、トークを聞いている人がその変化を無意識に感じ、意識を集中させるテクニックの1つですのでぜひ意識してみてください。

 

3.ノイズなどのアラを隠す

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最後にBGMの使い方として、ノイズなどのアラ隠しに使うケースもご紹介します。

 

動画を収録した後、トークの後ろでずっと気になる様なノイズが入っていることもあると思います。

 

もしトークを聞いていて、どうしても集中力を邪魔するようなノイズの場合は、うっすらとBGMを付けることで隠せる場合もあります。

 

これは選ぶBGMの音質によっても、うまく誤魔化せる場合も、かえって聴きづらくなる場合もあるので、曲選びと音量は慎重に行ってください。

 

あくまで収録や編集時はノイズが出ないように心がけるべきですが、最悪の場合の対処法として知っておくと役に立つこともあるでしょう。

 

まとめ

お笑い芸人や役者、営業マンなどなど、話術を商売道具とする人は、その声の強弱や間(ま)の取り方などを巧みに使いこなすことで、聞く人の心理コントロールを行い、相手の興味を無意識のうちに惹きつけることができます。

 

音声によるメッセージが重要なカギを握るYouTubeにおいても同様。音の演出しだいでより動画を観る人の興味を惹きつけ、飽きさせず、最後まで集中して観てえるようにすることが可能です。

 

YouTuberの方も、動画の編集代行を受注する方も、視聴者を惹きつけ結果に繋げることが重要だと思います。

ここでご紹介したBGMの演出の意図、そのためのテクニックが少しでもお役に立てれば幸いです。

 

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