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youtube動画の構成。ブログ・テレビ・ラジオとの違いを解説!

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こんにちは。コトノバです。

 

この記事では、いくつかのメディアと比較したyoutube動画の特徴と、それを踏まえた番組構成についての考察をご紹介します。

 

私は映像業界で約12年間エンジニアと、その後動画コンテンツやラジオ番組の企画・構成など経験しています。

 

youtubeの再生時間にも大きく影響する動画の構成について解説していますので、少しでもヒントになれば幸いです。

 

youtube動画の構成は、再生時間に大きく影響する

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テレビ・ラジオ・ブログなど各メディアで、その歴史とともに鉄板となるコンテンツ構成の組み立て方が確立されてきています。

 

そんな中、発展途上のyoutubeについてはまだまだ未開の地。日々多くのyoutuberさんがそれぞれのジャンルで試行錯誤を繰り返している真っ最中だと思います。

 

もちろんyoutubeは、動画・音声メディア・ウェブという点で、上記のメディアと似ている部分がありますが、番組を構成する上で決定的に違う点もあります。

 

今回は、その違いと、youtube動画の構成を組み立てる上で、重要と考えるポイントについて書いてみました。

 

動画は人の大切な時間を使ってもらうもの。

その分、退屈ならすぐに離脱される可能性も高いです。

 

特にコンテンツの構成は再生時間に大きく影響するのでぜひ読んでみてください。

 

ブログと動画の違い

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ブログとyoutubeを並行して運用される方も多いと思います。

 

ただ、同じメッセージを発信する場合でも、メディアとしての特性が違うと、構成の組み立て方も変わってきます。

 

動画は常に10秒先にバトンを渡すような番組構成が必要

ブログは記事、 つまりコンテンツの全体像を一瞬で見渡すことができます。


これに対し、 動画は視聴者がコンテンツの内容を理解するためには、 それに比例した時間が必要になります。

 

ブログの場合、 目次や見出しにざっと目を通して求めている情報が書かれていそうなら自分のペースでじっくり読み込むことができます。

 

例えば、読者によって、記事の前半は興味がなくても、 その他の部分で興味を持たれればOKです。

 

ただ、動画については少しでも退屈な時間が続けば、 その先どんなに有益な情報が待っていても離脱されてしまう可能性が高いです。

 

動画は常にその先の期待感を持たせ続ける必要があります。

 

ブログはブロック単位で、コンテンツの全体像を俯瞰して見渡せる構成。

 

これに対し、動画は再生されたら常に10秒先にバトンを渡していくような番組構成に注力することが必要です。

 

動画の時間軸のコントロールは発信者

また、動画は時間軸のコントロールが必要です。

 

例えば動画の冒頭で「5つのポイント」など目次をテロップで補足して伝えても、視聴者によってその情報の理解度は異なります。

 

というか、一度言われても多くの人は頭に残っていません

 

ですので番組の途中で「今、全体像のどこにいるのか」の時間軸を適度に伝える必要があります。

 

人気のyoutuberの方を観ていると、本当に上手に再生中の今の位置や、これからどうなるかを小出しに伝えておられます。

 

これはプレゼンなどのテクニックと近いものだと思います。

 

youtube動画とテレビ番組の違い

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同じ動画メディアでも、youtubeとテレビ番組では、構成に関わる大きな違いがあります。

 

その1つが、番組を観はじめるタイミングです。

 

youtube動画は基本的に番組の最初から再生されますが、

テレビ番組はどこから観はじめてもすんなり内容に入り込めるように構成されています。

 

テレビを観る人の多くは常にリモコンを持ち、チャンネルをどんどん切り替えるためです。

 

特に民放の情報番組などは、短い時間でブロックを完結させたり、

これでもかというぐらい何度も「それまでの流れ」を説明したりして、

チャンネルを切り替えた瞬間の視聴者を取り込むよう構成します。

 

動画は「時間の流れ」で構成する

これに対しyoutube動画は、再生してから離脱されないよう、番組全体の流れで構成する必要があります。

 

冒頭でコンテンツの世界観やベネフィット(動画を観たあとに得られるメリット)を伝え興味を惹きつけてから、

あとは番組後半にピークを持ってくるように構成。

そこまで徐々に惹きつけるような、一連の流れとして構成する必要があるでしょう。

 

youtube動画とラジオ番組の違い

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実はyoutube動画とラジオ番組については構成する上でかなり似ている部分があります。

 

テレビと違い、ラジオのリスナーはあまり番組途中でチャンネルをコロコロ切り替えることはありません。

 

またラジオは、パーソナリティ、つまり情報発信者自体にファンがつきやすいのも、youtuberと似ています。

 

もちろん、映像がある動画に対しラジオは音声だけという決定的な違いはあります。

 

ただyoutubeも実際にはイヤホンで音声だけ聴くケースも多いので、参考になる部分はあると思います。

 

ウェブメディアとマスメディアの違い

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マスメディアと呼ばれるテレビやラジオと、ブログやyoutubeなどウェブメディアの違いは、ユーザーの情報に対する期待値です。

 

テレビやラジオの視聴者の多くは「なんとなくつけている」という、かなり受動的な傾向です。

 

これに対してウェブメディアのユーザーは、わざわざ自分で検索し「自分が求める情報をキャッチしたい」という、かなり能動的な意思を持って視聴します。

 

テレビやラジオは、「その時間をなんとなく楽しく過ごせた」という安堵感で満足されますが、

 

youtubeやブログは「有益な情報が得られた」という満足感が期待されます。

 

このあたりの違いも、番組構成の重要なポイントになるのではないでしょうか。

 

動画で「ベタ」はけっこう重要

繰り返しになりますが、動画の時間軸をコントロールできるのは発信者です。

 

それぞれのメディアで、それぞれのプロが試行錯誤を繰り返し、番組構成についても一定の方程式のようなものが出来上がっています。

 

いわゆる「ベタ」なパターンです。

 

特に時間軸のコントロールを発信者に委ねられる動画は、

視聴者を飽きさせないよう一定のテンポ感を出しながら、

短い時間の中で、視聴者にすんなり内容を理解してもらう工夫が必要です。

 

そのためには、視聴者が普段から慣れ親しんだ「ベタ」な手法を用いるのは、とても便利で重要です。

 

視聴者が瞬時に「こうくればこうなる!」と、無意識に理解できるからです。

 

未だによくテレビ番組で、トークの合間に「ドドン!」と、昔ながらの太鼓の音が使われ続けているのもその1つの例です。

 

最後に

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これまでそれぞれのメディアで、それぞれの特性に合わせた番組構成のスタイルが確立されてきています。

 

youtubeをはじめ、これからもすごいスピードで様々なメディアが生まれてくるでしょう。

 

新しいメディアで新しい発信スタイルを構築するために、過去に培われた「ベタ」な構成の意図を理解しておくのは得策ではないでしょうか。

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。