こんにちは。コトノバです。
ビジネスであれ、恋愛であれ、
たくさんいるライバルの中で、相手の興味を自分だけに向けさせたいものですね。
あなたが「選ばれる1人」になるのか?
「その他大勢のうちの1人」になるのか?
それは相手の気持ち次第。
でも、そんな相手の気持ちを、心理的効果を使うことで操作できるとしたら…
今回ご紹介する「カクテルパーティー効果」は、イギリスの心理学者コリン・チェリーが提唱した人間の脳の特性で、
実は映画やテレビドラマなどの音響効果として人の気持ちを操作するために昔から使われているテクニックです。
そして最近では、WEBマーケティングや営業トーク術、恋愛テクニックなどのノウハウとしてもよく紹介されるようになっています。
選ばれる1人になるために、知っておいて損はないと思いますので参考にしてみてください。
※この記事は3分ほどで読めます。
カクテルパーティー効果とは?
カクテルパーティー効果はイギリスの心理学者コリン・チェリーが提唱したもので「人はいろんな音が鳴っている場所でも、無意識に自分の興味のある音だけを選んで聞いている」という人間の脳の働きのこと。
カクテルパーティーのように大勢の人がそれぞれ会話している場所で、人は自分が意識を向けた相手の話し声だけを選んで聞き取っていることから「カクテルパーティー効果」と言われています。
つまり私たちの脳はその人が興味を示さない音は「ただの雑音」として処理し、ほとんど頭に入ってこなくなるというわけです。
相手の興味を自分に向かせるために大切な2つのこと
相手があなたに全く興味を持っていない段階では、あなたの声は大勢のライバルの中でただの雑音の1つに過ぎないかもしれません。
でも、何か1つでもあなたの言葉に興味を持つきっかけができたとたん、相手はあなたの言葉を注意して聴くようになります。
そしてそのきっかけをつくるポイントは「リサーチ」と「すり込み」の2つです。
1.リサーチ(相手の興味があることを知る)
よく成果を出すトップセールスマンは、最初から商品のアピールはせず「まずは相手の話を聞き、相手を知る」ことからはじめるとよく言われます。
どんなにアピールをしたところで、相手が興味を持たなければ自分の話など聞いてもらえないし、かえって「押しつけがましいなあ」と敬遠されてしまうということを知っているからですね。
相手の話の中から、その人が「自分ごと」と思えるキーワードを拾い集めることが大切なのです。
一般的に人が「自分ごと」として受け止めやすいものとしては名前やニックネーム、趣味やファッションなどがあげられます。
自分と共通の趣味があれば、話題の中に少しずつその内容を盛り込むことで自然と自分の話を聞いてもらいやすくなるでしょう。
2.刷り込み(ライバルとの差別化)
もう一つが刷り込み。つまりほかの人と違う言葉を繰り返し使って印象付けることです。
例えば合コンで目当ての人がいたとしましょう。
周りのライバルがその人を苗字で読んでいるなら、自分はその人のニックネームや下の名前で呼ぶようにすると興味を持たれやすいと言われています。
最初はニックネームや下の名前で呼ぶのは抵抗があるかもしれませんが、2~3回も呼べば人は慣れるもの。
何度か繰り返し呼ぶことで「この人は自分のことをニックネームで呼ぶ人」というイメージが付き、急に親近感がわいて興味をもってもらいやすくなるのだそうです。
マーケティングでも使われるカクテルパーティー効果
この手法は、WEBマーケティングでもたびたび使われています。
例えば企業から届くメルマガなどではメールの件名や本文に
「〇〇さんにおすすめの~」
「今月お誕生日の〇〇さんにうれしいお知らせ」
などといった文言が書かれていること、よく見かけますよね?
これも、自分の名前や誕生日など「自分だけに届いたメッセージかな?」と感じてもらうようなキーワードを入れることで、多数届くメールの中からそのメールをクリックしてもらうための手法です。
さらに最近では、AI(人工知能)を使って、その人が興味を持った内容などを分析しメールの件名にその人の関心があるキーワードを入れこんだりします。
これもメールの内容が、顧客に「自分ごと」として興味を持ってもらうための手法です。
映画やドラマの心理操作で使われるカクテルパーティー効果
映画やドラマでもこのカクテルパーティー効果を踏まえて、心理操作が行われていたりします。
例えば、映画のクライマックスで感動的な音楽が盛り上がり涙することも多いですよね。
よくよく考えてみたら、その映画を観るまで聞いたことも無いようなテーマ曲なのに、自分の人生のテーマかと錯覚するほどその曲に感情移入してしまうこともあるかと思います。
これは、そのクライマックスのシーンまでに何度も何度も、そのテーマ曲のメロディをアレンジを変えて小出しに聴かされていることで無意識に心理操作されているのです。
何気ないシーンで、ピアノやギターなど様々な音色で頭の中に刷り込まれてきたテーマ曲が、クライマックスで感動的なオーケストラで演奏されることで、視聴者の集中力を一気に高めてしまうわけです。
まとめ
相手に自分の話を聞いてもらうためには、ただやみくもにアピールしても、相手が興味を持たないうちは人間の脳はただの雑音として受け止めてしまうようにできている。
これがカクテルパーティー効果です。
ただ、ひとたび相手があなたに関心を持つと、今度はほか多くの人の声が雑音になり、あなたの声だけを聴いてもらえるようになる可能性があります。
そしてそのきっかけをつくるために「リサーチ」「刷り込み」が重要なポイント。
これらを自然とうまく取り入れることで、人の無意識な判別に働きかけるのですから、頭の片隅にでも置いておいて、いざというときはぜひ試してみてください。
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