こんにちは。コトノバです。
「最近ブログのアクセス数(PV)が急に激減した…」という方もおられるのではないでしょうか?
もしかするとそれは年に数回行われるGoogle検索のアルゴリズムがアップデートされた影響かもしれません。
※検索アルゴリズムとは検索順位を決める計算方式のこと。
やっとアクセスが少し伸びてきたのに…
やっとブログ収益が増えてきたのに…
これまでの努力が水の泡か…
と、モチベーションが下がりそうになりますね。ほんと。
でも、諦めるのはまだ早い!
この記事では、以前のGoogleアップデートの際にこのブログのアクセスが激減してから回復するまでの実例と、回復までにやった対策をご紹介します。
- Googleアップデートとは
- ブログのPV(アクセス)がGoogleアップデートの影響で激減
- ブログのPV(アクセス数)激減から、回復するまでの推移
- ブログのPV数が落ちてから、アクセス回復までにやった対策5つ
- ブログのアクセス(PV)が激減したときの心得
- 最後に(googleアップデート対策。過去の失敗談)
Googleアップデートとは
まずは少しだけ簡単にGoogleアップデートについてです。
これはGoogleが検索エンジンのアルゴリズム(検索順位を決める計算方式)を更新すること。
つまりWEB上にあるサイトの重要性や関連性をより適切に評価して、Google検索結果の表示順位を決めるプログラムのアップデートのことで、コアアップデートと呼ばれる大規模な更新が年に数回行われています。
「じゃあ、やっぱりGoogleアップデートのあとにブログの検索順位が下がったらもう戻らないの?」
と思うかもしれませんが、そういうわけでもありません。
ではさっそく、以前このブログでGoogleアップデートの影響をモロに受けたときの事例をご紹介します。
ブログのPV(アクセス)がGoogleアップデートの影響で激減
今読んでいただいているこのブログは前回のGoogleアップデート(2020年5月)の影響をもろに受けました。
下のグラフを見てもらうとわかる通り、5月5日(オレンジの矢印部分)を境に急にアクセスが激減しています。
Googleが発表したコアアップデートのタイミング(5月4日より開始)とほぼ同じ時期。
少しずつ右肩上がりに伸びていたのに、たった1日でアクセスがガタ落ちしています…
さらに検索キーワードの掲載順位と照らし合わせてみると、この日を境にあきらかに順位(オレンジ線)が下がっています。
googleコアアップデートの影響であることはまず間違いないですね。
これぐらいガクンと下がると「せっかくアクセスが伸びてきたのに…」とちょっと気持ちが凹みそうになります。
ブログのPV(アクセス数)激減から、回復するまでの推移
でもあれから約5カ月、9月末時点の推移を表したグラフです。
オレンジの矢印↓の部分が5月にgoogleアップデートの影響でアクセスが激減したところ。そのあともアクセスが伸びたり、落ちたりを繰り返し約2カ月たった6月末ごろから大きくアクセスが伸び始めました。
1日当たりのPVは激減する前と比べて、6月末時点では4倍、9月末時点では10倍ほどに回復しています。(よかった)
下のグラフをみるとわかるように、5月のGoogleアップデートまでのアクセスの推移(伸び具合)と6月にアクセスが回復した後の推移を線でつなぐとだいたい一直線で上昇しているイメージ。上の図の不安定な期間(四角で囲った部分)はあくまでイレギュラーな期間で、少し長い目で見ると順調にアクセスが伸びているのが実態だと思います。
5月時点では「アクセスが激しく激減した」とショックを受けたのですが、少しだけ長い目で見るとそれは小さな小さな減少。
一時的なアクセス(PV)の減少に一喜一憂して、モチベーションを下げたり、むやみに突貫工事のような対策を打つよりも、「また戻る」と信じて、淡々と基本的なことを進めていくのが何よりも得策だと思います。
そしてGoogleアップデートが来たら「ブログの定期健診の時期だ」程度に思って、普段ついつい見落としがちな「基本的な部分を見直す機会」にするといいでしょう。
ブログのPV数が落ちてから、アクセス回復までにやった対策5つ
では前回のGoogleアップデート以降、アクセス(PV)が大きく回復するまでに私がやったことをご紹介します。
- ブログの状況を把握
- Googleへのインデックス再申請
- サイト読み込み速度の対策
- サイト内リンクの整理
- 過去記事のリライト
1.ブログの状況を把握
ブログのアクセス(PV)が急落したら、まずは状況把握につとめました。
ポイントは主に以下①~③の3つ。特に大切なのは③だと思っています。
なお解析ツールは主にGoogleアナリティクスとサーチコンソール。どちらも無料で使えて最もポピュラーなツールですので、もしまだ設定していない方はこの機会に設定してみてください。
①PVが落ちたタイミングの確認(ほんとにアップデートが要因なのか)
- いつから激減したのか?
- 激減した日と、googleアップデートが行われた日は関連性があるのか?
まずアクセス数の減少とGoogleアップデートの因果関係を見ておくのは大切ですね。タイミングがかなり異なるなら、アクセス減少は別の要因かもしれないのでまずは確認しておきたいところです。
②PV減少の要因
- 激減した前後で、何が大きく変わったか?
- サイトの掲載順位なのか?その場合どのページ、どのキーワードなのか?
- 掲載順位が変わらずクリック数(率)が減少したのか?(この場合、google検索結果の広告表示などが変更されたなどの要因も考えられる)
具体的にどの数字が変化したのか、ここまでわかってはじめて「アクセスの減少はGoogleアップデートが要因」とある程度言えるようになると思うのでぜひ確認してお行きましょう。
③その他、基本的な部分で問題はないか?(ここが一番重要かも)
- 違反はないのか?
- ちゃんとブログはGoogleに認識されているか?(インデックス送信できてる?)
- やたらとサイズの大きい画像を張り付けてないか?
- ブログの表示が崩れていたり、内容の薄い記事ばかりになっていないか?
- ブログ内での回遊性は考慮できているか?
など。
わたしはいくつか基本的なことを見落としていたので、結果的にそれらに気づくいい機会になりました。
2.Googleへのインデックス再申請
わたしの場合、いくつかの記事がGoogleにインデックスされていないことがわかりすぐに再申請しました。
Googleはクローラーといわれるロボットが随時WEB上の記事を巡回して評価していますが、「記事がインデックスされていない」とは「そもそも記事の存在すら認識されていない」ということ。
普通は記事を書いて数日すればGoogleが勝手にインデックスしに来てくれますが、時々インデックスされなかったり、過去にされたインデックスが外れることもあるようですので、サーチコンソールから「URL検査」→「インデックス登録をリクエスト」で送信しておく必要があります。
3.読み込み速度の対策
前回のGoogleアップデートのタイミングで、このはてなブログのスターボタンやSNSリンクの表示を消しました。
というのもGoogleアナリティクスでみると、このブログのスマホの表示スピードが著しく遅くなっていたためです。
確かにスターボタン(はてなブログ独自のサービス)は他の方の記事を読むときも以前から読み込みが遅くて気になっていたのでこれを機会に外してしまいました。
Googleアナリティクスの「速度の提案」という項目でみると、数日後に表示スピードは少し向上していたので、もしかしたら多少の影響はあったかもしれませんね。
4.内部リンクの整理
過去に書いた記事に他の記事へのリンクを設置しました。
ついつい記事を書きっぱなしにしていましたが、内部リンクを張ることでサイト内の回遊性があがりSEO効果につながる可能性があるので、この機会に関連性のある記事を整理しリンクを設置しました。
ただただ相互リンクするというよりは、「この記事を読んだ人は、こっちの記事も興味があるかも」というものに絞って設置するよう心掛けました。
検索順位に直接的に影響したかはわかりませんが、この対応をしてからサイト内ので回遊率は少し上がっている(=直帰率が下がる)のでこれもやっておいてよかった点です。
5.過去記事のリライト
あとは、過去記事のリライト。
リライトと言っても、どちらかというと単純な修正がメインですが、これも「この機会に」と思ってやりました。
主にアクセスが上位の記事を見返してみると、誤字脱字やレイアウトの崩れなど、ちょっとした不備がけっこうみつかったので修正。
あとは記事を書いているときから「変な文章だなあ」とわかっていながら放置していたものは、ちょっと補正したり。あくまでも「あきらかにおかしいところだけ直した」という感じで、リライトしました。
※初心者でもSEOに効果的なブログ記事の書き方は、こちら↓に書いています
ブログのアクセス(PV)が激減したときの心得
もしもGoogleアップデートが原因で、あなたのブログのアクセス数(PV)が急に激減したなら…
そんな時、大切な心得は2つ
- 焦らずじっと我慢する(一喜一憂しない!)
- 基本に立ち返る(ブログの定期健診だと思って、基本を見直す)
やっぱりこれに尽きると思います。
Googleアルゴリズムのアップデートは、それが実施されてから安定するまでにしばらくの日数がかかります。長いときは2カ月以上かかることも。
つまりアルゴリズムを更新してからトライ&エラーを繰り返す期間があって、特にその間は検索順位の変動も大きく、各サイトのアクセス数(PV)も激しく変化する場合があります。
ですので、Googleアップデートによるアクセス数(PV)や検索結果の順位が激減した場合(激増した場合も同様)でも「これは一時的なもので、また安定する」と知っておくことが大切。
一喜一憂したり、むやみに突貫工事のような対策をするとかえってマイナスに作用することがあるので、この機会にGoogleが推奨するSEOガイドラインを見直しておくのもおすすめです。
【Googleの推奨するSEOガイドライン10項目】
1.Google がコンテンツを見つけられるようにする
2.クロール対象外のページを Google に指示する
3.Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする
4.Google 検索結果での表示を管理する
5.サイトの階層を整理する
6.コンテンツを最適化する
7.画像を最適化する
8.サイトをモバイル フレンドリーにする
9.ウェブサイトを宣伝する
10.検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する
※2020年10月時点「google公式」より引用
最後に(googleアップデート対策。過去の失敗談)
私の勤める会社は、売上げの90%以上がWEBでの販売。その大半が自社で運営するECサイト(月間約1000万VP)によるもの。
つまりサイトのアクセスが落ちると会社の売上げに大きく影響します。
当然そのサイトは過去に何度もこのGoogleのアップデートを経験していて、激しい時には1日の売上げが800万円ほど減少したこともあります。
過去にはgoogleアップデートの影響を受けるたびに焦っていろいろと手あたり次第の対策をしていたこともあり、
ある時はgoogleアップデート自体が安定した後も、誤った対策によって自社サイトの検索順位が大きく落ち込み、1カ月で数億円の売り上げが飛んでしまいました。
なんとかSEOコンサルティングの会社に助けてもらい大事には至りませんでしたが、下手をすると倒産の危機にもさらされるほどの事態で今考えても恐ろしい経験です。
良かれと思っても、突貫工事のような対策はかえってマイナス効果になることがあるので、一時的な検索順位の減少はじっと我慢して戻るのを待つことの重要性を身に染みて学びました。
googleはあくまでも、よりユーザーのニーズに適切な検索結果を表示するためにアップデートを繰り返しています。しかもアップデート前までもかなりの精度で適切な検索結果を表示してきたはずなののですから、ちゃんと価値のあるコンテンツを作ってきたなら「大丈夫」と信じて回復を待つのが最も理にかなった対応だと思います。
このブログは先月でやっと1カ月のアクセス1万VP・収益1万円をこえたばかりですが、また最近Googleがアップデートをはじめたようで、ちょっとアクセス数に影響が出始めている予感…
またブログの定期検診の時期が来たと思って、淡々と自分のペースでブログを更新していこうと思います。
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