40代ぐらいから気になりだす老眼。
特に読書好きにとっては「このまま本が読めなくなっていくのか?」と、不安になりますね。
この記事では、50代の私が実際にやっている「老眼になっても読書を楽しむための方法」をご紹介します。
老眼になってからも読書を続ける方法
まず最初に結論をお伝えすると「早いうちに読書の選択肢を増やしておく」ということ。
紙の本だけでなく、オーディオブックや電子書籍などにも慣れておいて使い分ける、という方法です。
実はわたし自身、紙の本が好きで最初はオーディオブックや電子書籍は抵抗を感じていました。
本屋で選んで、手にとって読むあの感触や本独特の匂いは、紙の本ならではのもの。
デジタルでは決して味わえない良さです。
ただ今思うと「もっと早く読書の選択肢を増やしておけばよかった」というのが本音です。
なぜなら、オーディオブックや電子書籍を取り入れることで目の負担を減らし、老眼を遅らせることができるから。
その分、紙の本を長く読み続けられるからです。
もしかすると電子書籍は慣れないうちはかえって目が疲れる人もおられるかもしれませんが、オーディオブックは本の内容を耳で聴くだけ。
ラジオを聴くような感覚で読書ができるので老眼の人にはうってつけです。
もちろん、老眼鏡(リーディンググラス)も強い味方ですが、そればかりに頼っていると徐々に度数が上がっていくので、できるだけ早いうちにいろいろな本の読み方に慣れておくことをおすすめします。
人生の半分以上は老眼で過ごす?
人生100年時代。
そうなると…
もし40代で老眼になったら人生の半分以上は老眼で過ごすということになりますね。
もはや「老眼はストレスだ」とか思っていてもしかたありません。
私たちは「いかに老眼とうまく付き合っていくか?」を考えた方がよさそうですね。
目を酷使(こくし)すれば老眼は進む。
でも、長く読書は続けたい。
そのためには、40代、50代からいろんな読書の方法を取り入れ
うまく組み合わせながら、大好きな読書を長く続けていきましょう。
40代・50代からの読書術。老眼とうまく付き合う方法
老眼とうまく付き合うためには
- 本を自分に合わせる方法
- 自分が本に合わせる方法
の大きく2つがあります。
1.本を自分に合わせる方法
自分が本に合わせて眼鏡を掛けたり、ルーペで拡大して読書する方法は昔からありますが、
今はオーディオブックや電子書籍のように本そのものが自分に合わせてくれるツールがあります。
好きな読書をずっと続けるには、こういうツールを使わない手はありません。
それぞれにメリット、デメリットや向き不向きがありますのでご紹介します。
オーディオブックで読書【聴く読書】
老眼が気になり出した方に、まず試してみていただきたいのがオーディオブックです。
なぜなら始めるのが早ければ早いほど、老眼を遅らせられる可能性が高いから。
最初わたしは「耳で読書?」というのにどうも違和感を感じたのですが…
今は通勤中や昼食時間にイヤホンで聞くのが習慣になっています。
オーディオブックは、プロのナレーターや声優さんが市販の本を朗読し、それを録音したもの。
ベストセラーや新しい書籍だけでなく、実はかなりマイナーなものまで、数十万冊の書籍がオーディオブックになっています。
ラジオを聴くような感覚で、車の運転中や歩きながら、また家事をしながら、と
今まで読書に充てられなかった時間に読書できるのもオーディオブックの特徴です。
また再生スピードも細かく調整できるので、目で読むよりも速く、たくさんの本が読めるようにもなります。
オーディオブックは、スマホやパソコン、タブレットなど複数の端末で聴けるので、本を持ち運ばなくてもどこでも読書できるのもうれしいところです。
一方デメリットとしては、
- 本のようにマーカーやメモ書きができない
- ナレーターの声が好みやイメージに合わない
といった側面もありますので、わたしは書籍によって使い分けるようにしています。
小説やエッセイのように「文章を味わう」ものはナレーターの声に違和感を感じる場合もありますが、ビジネス書や自己啓発本、文献のように「知識としての情報」を得るための書籍は向いています。
ただ小説なども、声優さんの声や表現がピタッとくるオーディオブックに出会った時は、目で読む以上に心に残ることもあります。
まず音声サンプルを聴いてみてから選ぶと、小説でもオーディオブックならではの読書の魅力を感じられることもありますので、ぜひ試してみてください。
オーディオブックのサービスは、書籍数も豊富で、最も有名なアマゾンのオーディオブック「Audible(オーディブル)」がおすすめです。
アマゾンオーディオブックAudibleは月額1,500円で聴き放題。
初めての人は、30日間の無料体験が使えて約12万冊が無料で好きなだけ聴けます。
30日以内に解約すれば料金は一切かからないので、まずは無料体験で試してみてください。
「耳で読書」という選択肢を持つと、それだけで老眼になっても長く読書が続けられますので、今のうちに慣れておくことをおすすめします。
電子書籍で読書【文字の拡大・付箋やマーカーも使える】
電子書籍は、もちろんオーディオブックよりは紙の本に近い感覚で読めます。
でも紙の本のような温かみはなく、そこが馴染めないという方も少なくないでしょう。
ただ老眼の人にとって電子書籍の良いところは、文字のサイズを拡大できるところ。
特に単行本や文庫本で文字サイズの小さい書籍は、電子書籍で読むとストレスなく読めます。
老眼鏡(リーディンググラス)はどうしても目が疲れやすいですが、電子書籍の画面にさえ慣れておけば、大きな文字で読めるのはかなり楽です。
また電子書籍なら、気になる文章のところにマーカー機能で線を引いたり、付箋(ふせん)を挿むこともできます。
マーカーも付箋も色分けをしたり消したり、後からマーカーを引いた文章だけを抜き出して見ることもできるので、特に学びのための読書には向いています。
デメリットとしては、液晶画面であること。
ブルーライトカットの眼鏡を掛けるなど目の保護対策は必要です。
もう一つはタブレットが無いと読みづらいところ。
もちろん電子書籍はパソコンやスマホでも読むことはできますが、ちょっと見づらいと思います。
タブレット1台あれば、紙の本を読むようにページをペラペラめくりながら読めますし、
例えば旅行に行く時もタブレット1台あればOK。カバンに何冊もの本を入れておかなくても大丈夫です。
電子書籍もやはりアマゾンの電子書籍サービスKindle(キンドル)がおすすめです。
特にKindle Unlimited (キンドルアンリミテッド)は月額980円で200万冊以上が読み放題。
オーディオブックと同じく、初めての人は30日間の無料体験が使えますので、無料で好きなだけ読み放題できます。
すでにタブレットをお持ちの方は一度試してみてください。
タブレットをお持ちでない方は、Kindleの無料体験はいつかタブレットを買う時までとっておく方が良いかもしれません。
2.自分が本にあわせる方法
自分の目を、本に合わせていく方法。つまり老眼鏡やルーペを使う方法です。
老眼鏡(リーディンググラス)
そういうと「老眼鏡って年寄りみたいでいやだなぁ…」と思う方も多いかもしれません。
でも実際、読みづらい文字を目を細めてみるほうが、はたから見るとかえって年寄っぽくみえたりするようです。
また最近はオシャレなデザインのものも多く、種類も豊富なので「年寄くさい」というイメージは、ほとんどありません。
店頭に行くと「リーディンググラス」といった名前でコーナーが設けられていたりするので、一度じっさいに試してみるとよいでしょう。
ルーペアプリ(スマホに入れておくと便利です)
次にルーペ。これはいわゆる拡大鏡ですが、さすがにルーペを持ち歩くのは抵抗があるかもしれません。
ただ、最近はスマホ用のルーペ(拡大鏡)アプリがいろいろあるので、1つスマホにアプリを落としておくと便利です。
例えば役所の手続きなどで、文字の小さな書類を読む必要があるのに老眼鏡を持ち合わせていないとき、スマホをかざすと拡大鏡として使えとても便利です。
無料のアプリがいろいろ出ているので、ぜひ試してみてください。
40代・50代からの読書術まとめ
人生100年の時代。人生の半分以上は老眼と付き合う必要があります。
一方で今は老眼鏡だけではく、電子書籍やオーディオブックのように、書籍じたいが読む人に合わせてくれることも可能なとても便利な時代です。
最初は慣れないものも、試してみたりツールを変えてみることで、快適になることもありますので、でひ長い目で見て、いつまでも読書を楽しめるよう工夫してみてください。
この先まだまだ半世紀ほど、大好きな読書を楽しみましょう。
ここまで読んでいいただきありがとうございます。